イギリスのオークションの話 サザビーズ
今回は骨董品からオークションへ移行しまして、その中での大手のサザビーズについて取り上げたいと思います。
それではよろしくどうぞ。
管理人が、サザビーズを知ったのは、「サザビーズで朝食を─競売人が明かす美とお金の物語」という本を読んでからでした。
その道のベテラン、フィリップ・フック氏によって描かれた本です。
イギリス人っぽく良い点、悪い点を挙げながら話のストーリィが展開していきます。
美術の歴史っぽくも読めて、全体の総括にもなりました。
なぜなら、著名な絵描きさんをはじめ、売る方・買う方の事情を説明しています。
暴露本ではないので、ちょっとした教科書としても読めそうです。
さて、そのサザビーズですが、だいたいまとめると下記になります(wiki抜粋)
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1744年3月11日、サミュエル・ベイカーがジョン・スタンリー卿の図書館に所蔵されていた「数百の価値ある」本を売却する際、イギリスの首都ロンドンに設立された。当時の貴族は知的好奇心と虚栄心を満たすために、彼らにとって『価値が有る書籍』をどんなに高価でも入手しようとしていた。
サザビーズの名称は、サミュエル・ベイカーの甥であるジョン・サザビーに由来するものであり、彼はベイカーの死に伴い会社の半分の権限を相続した。
1983年に、アメリカの富豪A・アルフレッド・トーブマン(A. Alfred Taubman)によって買収され、1998年に公開会社となった。またサザビーズは、世界における卓越した美術品競売会社の地位をめぐって、クリスティーズ社との間に熾烈な競争関係を築いている。
今日、同社はアメリカドルにしておよそ20億ドルもの年間売り上げを誇り、オフィスをロンドンのニュー・ボンド・ストリートと、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンのヨーク・アベニューに構える。サザビーズの市場における支配的な位置は、自然な成長と企業買収(1964年、アメリカの美術品競売最大手、パーク・バーネット社の買収が最も有名)、そして前世紀の周期的な「芸術景気後退」期間における賢明な経営を通して獲得したものである。 出品者の個人情報の保護には厳格で、たとえ盗難品の出品者の個人情報でも警察に開示することはない。
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18世紀からスタートし、インターネットを利用したオークションを始めてスタートしたのも、サザビーズです。
ヤフオクの先駆者ですよね。そのうちヤフオクも高額商品とか取り扱うようになるのかな。
トピックは様々なありますが、たとえば、
バブル期の日本人の絵画の取り扱いについての非常識さや(結構面白かった)、香港サザビーズで、史上最高79億円のダイアモンド(映画ルパン三世)、あるいは、世界中で大ヒットした小説「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英作家、J・K・ローリングさんが手書きし、自筆イラストも描かれた本が13日、ロンドンで競売に掛けられ、36万8750ポンド(約5370万円)で落札、
などがあります。
最近では、セールスの世界ではお客さんが欲するように「仕掛ける」というのが主流になりつつある今、昔ながらのお客が欲するレアなものを集めるノウハウがこの会社にありそうです。
両者比較しながら学んでいくと、商売の幅が広がりそうです。
ご一読ありがとうございました。
参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%BA
http://www.sankei.com/life/news/161214/lif1612140031-n1.html
https://bijutsutecho.com/news/3169/