閑話休題 ⑩ エニアグラムの話2
テーマは「観る」です。
それではよろしくどうぞ。
エニアグラムで診断されるキャラ数は主に9つあります。
タイプ 1 改革する人
タイプ 2 助ける人
タイプ 3 達成する人
タイプ 4 個性を求める人
タイプ 5 調べる人
タイプ 6 忠実な人
タイプ 7 熱中する人
タイプ 8 挑戦する人
タイプ 9 平和をもたらす人
ある出来事に対して、どのように反応するか、あるいはどう動かすかが9通りあります。
もちろんタイプはそれぞれ別のタイプと隣接しているため、タイプも1箇所に固定されておらず、どちらよりのタイプ○みたいな内容になります。
例 3よりのタイプ2
そうすると、さらにタイプは9×2=18通りに細分化されます。
加えて9つの活動レベルがあり、活動レベルが高ければ高いほど、固定的な見方に縛られず、自由になっていきます。
逆に活動レベルが低いと、そのタイプはいわゆる病的になり、固定的な見方になります。
この病的な状態は、仏教で言えば煩悩が有り余る状態で、西洋で言えばエゴの塊と表現されています。心理学では病名までついています。
そうすると、タイプはさらに9つの活動レベルを合わせると、18+18×8=162通りになります。
一つの出来事で162通りのパターンの人間がいることになります。
エニアグラムではその先の状態(いわゆる自由)もあるとのことですので、だいたい163通りのパターンですね。上記の内容を構造体としてみるとプシケのブリリアン・カットでしょうか。実に綺麗な形をしています。
この見方が実に唯識チックでとても面白かったです。
(唯識と逆パターンなのでどちらかというと華厳チック)
コツは一つの出来事に対して自由になることですから、固定せずに様々な角度でまずは見ることでしょうか。そのためには自分のタイプだけではなく、様々なタイプの方と接して、どんどん自分のタイプから離れることでしょう。
でもあまりその先についてお話しているもの(あるいは書かれたもの)が無くて、ちょっと残念ですね。ここから先は確かに難しいですが、先があることを理解してしまうと、はまる人が出てくるのはとても理解できます。だって行き着くところは自由論ですから。
我々はとっくに何かと関連付けられて生活しています。
この関連付けを能動的に行える人が、自由な人かもしれません。
だって他人からみたら、「急にこの人何しているの?」と首かしげてしまいますが、関連付けを理解されている当人からすると、「え、当然でしょ?」となります。
私にエニアグラムの初歩を教えてくれた人は、実に自由な人でした。
それにしても何か新しいことを本当に学ぶのは大変ですが、その分実に楽しいですよね。
ご一読ありがとうございました。