閑話休題⑧ 問題について

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ネットが発達し、AIなるものがもてはやされる今、もし必要なものがあったらどんなものかな、と考えてみました。そこで、特に必要になるのは、問題設定ではないかと思います。

 

対応する必要がある出来事に対して、串刺して問題設定することで、見事解決という具合です。で、その設定されたQからAが生まれたあと、またQが派生し、連鎖していけたら最高です。

 

答えは、「検索」で導き出してもよいし、「マニュアル」で対応しても良いと思いますが、そもそも最初の問題を見るときの問題設定がとても肝心な肝になります。

 

とくに時代ごとに問題の設定方法は変化しますので、その変化にも対応が必要ですよね。

たとえば、大澤真幸氏が述べているような戦後の時代区分にあわせてとか。

 

この内容って特段私だけが感じていることでもなく、下記のように作家の森博嗣氏も述べております。

 

===引用===

 

未解決の問題の問題が複数になったり, 細かく分散していたり, あるいは大きさや位置が定まらないような場合には, まず, それらを関連づけ, 必要であれば問題自体の欠陥を仮に補い, 仮想でも良いから, 方向性を明確にしてやる必要がある。そうすることで, 無数の問題が有限個にモデル化されるからだ。高速な演算能力ならば, 適当な数値を重要性を度外視して, 次々に方程式に代入して両辺を比べるやり方になる。しかし, 方程式が曖昧だったり, 方程式が複数になると, 飛躍的に計算は難しくなる。学校の試験みたいに問題が明確である場合には, 非常に効率が良くて短時間で回答を得ることが可能である。で

も世の中に存在する問題の大半は, 問題自体がどこにあるのか, 何が問題なのか, ということが明確に提示されない。それが最大の問題なのだ。

 

方程式を組み立てる。あとは, コンピューターが解いてくれる。答えを求めることは, 計算と同じで, 高等なレベルの仕事ではないんだ。いつも言っているけれどね, 人間の能力とは, 現象を把握すること, そしてそれをモデル化することだ。現象と現象の関係を結ぶことだよ。

それはつまり, 問題を組み立てる, 何が問題なのかを明らかにすること。それができれば, もう仕事は終わり。

 

===引用終わり===

 

また井上ひさしの天保十二年のシェークスピアでは次のように述べています。

 

問題ソング(歌)

 

正か邪か 正か死か 問題だ

静か動か 嘘か誠か 問題だ

天か地か 丁か半か 問題だ

内か外か 上か下か 問題だ

縦か横か 点か線か 問題だ

右か左か 是か非か 問題だ

あれかこれか これかあれか 問題だ

すべてに備わる二面性

どっちがどっちが問題だ

というのもじつは問題で

問題か、問題ではないか

それまでが問題だ!

 

のるかそるか やるかやらぬか 問題だ

刺すか裂くか 焼くか煮るか 問題だ

安いか高いか 売りか買いか 問題だ

神か仏か 神社か寺か 問題だ

笑いか涙か 喜劇か悲劇か 問題だ

あれかこれか これかあれか 問題だ

この世の関節が外れたのか

すべてがだぶって見え出した

というのもじつは問題で

問題か、問題ではないか

そのことまでが問題だ!

というのもまたまた問題で

またまた問題ということが

またまたまた問題だ

 

 

昨今の○○活もいいとは思いますが、今後のスタイルやキャンペーンに影響していきそうですよね。

 

ご一読ありがとうございました。