閑話休題⑥ 中毒の話
今回は言葉の中毒の話です。
井上ひさしの天保十二年のシェイクスピアの戯曲を読んでいてとても面白かったので、
その余韻に浸っております。
シェイクスピアを天保十二年のヤクザの世界に当てはめると...という話です。
言葉の使い方が凄くてびっくりしました。
また途中で歌を挿入していてこれもまた絶品です。
その中でいろいろ取り上げたいのですが、特にあげるとすると、「ことば」という歌があります。
ことばには毒がある~の出たしからスタートします。
ささいなことで、状況がどれだけ変化するかを詠んだ歌です。
一度映像でみると、振り付けも相まってとても中毒性があります。
中毒性のある言葉で、歌には結構ありますよね。たとえば、ケツメイシの「こっちおいで」とか、自分が好きな歌には何かしらアタマの中にリフレインされてしまいますよね。
テレビにでる芸人さんも、この言葉のトリガーが欲しくて、参加されているそうです。
一度、芸人さん=フレーズで覚えてもらえると、その先は巡業して食べていけるからだそうです。
そう考えると馬鹿にできませんよね。
ではどうやって、言葉の不思議な魔力を回復させる(利用する)か、ですがその中で「音読」がいいと考えています。
30分でも1時間でも、本から自分で読み上げて、また聞くだけですが、集中的にやることは、今の時代ほぼしなくなりました。
とくに大人になるとほぼしないので、このやらなくなったことをやり始めると、新しい発見がありそうです。
ご一読ありがとうございました。