ビートルズ前後のお話し
昨日のブログでは、新人のミュージックアーティストを調べていました。
まさかR&Bが席巻しているとは思わずちょっとびっくりしています。
去年は不思議系の音楽だったのに...
アメリカになりつつある気がする。次はイギリス版のエミネム?
他の分野でも誰が弾けて、何がどう変わったのかを見ると面白そうです。
今回はビートルズの前後のお話しになります。
ヨーロッパでは過去、多くの芸術学派があるのに、イギリスは1つとしてオリジネーターにはなっていません。
年中戦争をやっていたからとのことで、たしかにスコットランドのアニーローリーも暗かった。
(例)17世紀~19世紀
フランス:バロック
ドイツ・イタリア・フランス:ロマン派(シューベルト、ショパンなど)
戦争をやって、かつ宗教改革を行い、教会音楽を育む機会が失われて、ヨーロッパに追いつけなくなったそうです。
ビートルズが出現する以前のポップスは、どこか者悲しげなセンチメンタルさのある楽曲だったとのことで、昨日のチャートをみていると、このあたりの伝統は今でもありそう。
第二次世界大戦後、アメリカ軍がリバプールに駐屯することになり、米軍放送がはじまる。このときに、軍基地や貿易船の船乗りなどを通じてアメリカのロック&ロールやリズム&ブルースが入ってきて、黒人音楽が根ざしていく。
そしてその後、ビートルズが登場し、さまざまな社会に影響を与えるようになる。
社会に与えた8つの影響
1)イギリスに若者文化の覇権を歴史上初めてもたらした。
うん。そうですね。今まで暗かったですもの。
2)ロック・ミュージックに芸術性を与えたこと。
この影響は大きいですよね。ちょっとわき道にそれますが、エレキギターはどのようなスタートだったのか、大変気になります。
3)ファッションとポップアートの隆盛。
ファッションもたしかにこの辺から変わってきたように思えます。
4)職業作家によるヒット工場システムの崩壊
いつの世の中も、ツールにしろ技術にしろマルチタスクになっていきますね。
5)黒人音楽の再評価。
黒人の方って、スコットランドでぜんぜん見かけなかったのでいないのかな?と思っていました。
でもそんなことはなくて、結局エリア別に別れていただけじゃないかな、という気が今ではしてきます。
(昨日は結構驚きました)
6)印税ビジネスと権利ビジネスの確立。
特許にしろ、会社にしろ、おカネが絡むと、この国は行くところまで行ってしまいます。
うーん、島国だから、何か銭を獲得する方法を考えいたのでしょう。
7)レコード産業の巨大化
野外コンサートはこのころから...
8)階層固定社会のなかにおける若者の社会階層移動を可能にした
ようは誰も彼もが弾けてしまったですね。コンプレックスの解消は、いつも勇気がいりますが、音楽が後押ししたのがよくわかります。
今までないものが現れて世界に影響する場合、その条件ってなんだろうと考えることがあります。
いろいろ理屈がありそうですが、やはり「無い」が一番大きな理由だと考えています。
その「無い」ものを、高い確率で見、広めることが人達は、いつも大きな成功を収めている。
この「無い」ものを見る、たとえば知らない国のものを調べてみると、そのヒントがありそうです。
いやだって同じ人間ですから
(by あいだみつを)
参考URL
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ss/08jasrac/zenki/10/kougi10.htm