毛織物のお話し
前回はスーツの話なので、今回はスーツの素材-毛織物-です。
記事は2011年の記事を参考にしました。
それにしても、今年は思ったよりもは暑くはならず、毎日のほほんと過ごしています。
毛織物は輸出目的で作られていたようです。
中世期ごろから毛織物の生産が盛んで、良く知られている産地はハダースフィールドが有名です。
(残念ながら行ったことはありません)
イギリスの織物の発達
①時代:中世末
製品:比較的厚手の毛織物 輸出先:ベルギー
製品:薄手の羊毛製品(新規)
ただし、この新製品は多くの人手が必要になります。
需要も拡大して毛織物工業はどんどん盛んに。
イギリス製生地の多くは縦横とも双糸で織られ、そのため目付けがしっかりとしており、耐久性があってシワにもなりにくく、たとえシワがよってもすぐに回復する特性があります。また、肌触りはどちらかというと硬く、この生地でスーツを仕立てたとするとやや重たい印象の出来栄えになるそうです。
生糸は経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと)を通すことで織られます。このウール本来のやわらかさや弾力は、糸の太さや単位面積当たりの重さ(目付け)を元にして適当なテンションをかけて作られたもののようです。
農村出身のたくさんの労働者から、一定の品質を出すには、よほどの知恵と規律が必要になります。今のイギリスブランドのイメージは、このあたりから時間をかけて練られたのでしょうか。またギルド(組合)もこの時期に発達するようにも思えます。
過去、織物というと、中国やインドでも盛んにテーマとしてあがっていますよね。
着るものからやがて、ネットワークを想起させられるのは、やはり「織られ包まれた」からですかね。
ネットワークは各自相互に関連しながら、一つになることでしょうけど、やはり各要素間である程度の強い自立がないと、ネットワークというものは、一挙にそしてあっという間に崩壊してしまいます(複雑系の結論の一つ)。
もし今の人に次のレベルというものがあるのなら、流されず、染まらず、かつ全体に寄与するように、常に自分で規律(チューニング)がまず必要になるように思いました。
ご一読ありがとうございました。
参考文献
http://www.zds.cc/blog/2011/11/post-704.html